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父の借金額が不明で相続放棄を迷っている

投稿日:2019年4月23日 更新日:

父の借金がどれだけあるか分からず、母の住む自宅があるため相続放棄を迷っています

自営業の父が亡くなりました。母の話によると借入先が複数あるようなのですが正確な額がわかりません。相続放棄をすると母が住む家を失うことになるため、相続放棄をするか迷っています。どうすればよいのでしょうか?

まずは自宅や財布の中身など、手掛かりとなるものを探す

まずは、自宅や事業所にある契約書・金銭消費貸借書、カード会社の支払明細書、消費者金融のカード、税金の催促状、登記事項証明書(抵当権の有無)などを確認します。取引先の銀行・消費者金融・信販会社・クレジットカード会社等がわかれば、借金の残高照会ができます。

信用情報機関へ情報開示請求を

また、信用情報機関へ信用情報の開示請求をしましょう。信用情報機関とは、個人の信用情報を収集・管理し、加盟会社からの照会に応じて情報提供を行なう機関です。相続人からも開示請求を行なうことができ、亡くなった方(被相続人)の借入先や返済状況などを知ることができます。

信用情報機関はCIC(指定信用情報機関)、JICC(日本信用情報機構)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)と3つあります。クレジットカード会社や消費者金融の情報はJICCかCIC、銀行系金融機関の情報はKSCに登録されているので、3つすべて信用情報を請求したほうが確実でしょう。取引している会社や銀行がわかったら、各社に連絡をして借金の残高照会をしましょう。

調査に時間がかかるようであれば「相続の承認または放棄の期間の伸長」を

もし、借金の調査をしている間に、相続放棄の期限である「相続発生を知った日から3ヶ月」を超えてしまいそうな場合は、「相続の承認または放棄の期間の伸長」という制度の利用を検討しましょう。これは裁判所へ理由をもって申立することによって、3ヶ月の熟慮期間をさらに3ヶ月伸ばすことができる制度です。

自宅などの不動産ある場合は、限定承認の制度も検討する

自宅や事業承継したい会社の株式など、借金はあるがどうしても相続したい財産がある場合は「限定承認」の制度も検討します。限定承認とは相続したプラスの財産の範囲で、負債を相続するという制度です。限定承認は、手続きが極めて専門的で煩雑であり、時間もかかることから、「限定承認をしたほうがよいか」を含めて必ず専門家に相談をしましょう。

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シルク司法書士事務所 代表司法書士 <東京司法書士会第5785号 簡裁訴訟代理等関係業務認定会員認定第1101063号> 明治大学卒業後、一般企業を経て2010年司法書士合格。不動産登記専門の事務所・相続専門の事務所で経験を積み、2017年渋谷区笹塚にてシルク司法書士事務所を開業。詳しい自己紹介はこちら

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